卵アレルギーと蕎麦アレルギーの生徒さん

私は、以前、某職業専門学校の給食調理の仕事をしていた事があります。

そこで、世の中には実際に食物アレルギーで不自由な思いをしている人が居るという事を「体験」しました。

1人は、「卵アレルギー」でした。給食は朝、昼、晩、と3食作ります。朝食というのは大抵「卵料理」が付きます。

オムレツ風のもの、温泉卵、厚焼き玉子など、半調理されたものを使っていました。

「卵アレルギー」の生徒さんの親御さんが丁寧に給食室に挨拶にみえて、「面倒をかけますが、卵アレルギーの息子の為にどうぞよろしくお願いします」と菓子折を置いていかれました。

早速、その生徒さんの名札を作り、メニューに卵が含まれる時に、卵に変わる品を付けるようにメンバーで神経を使いました。

もう一人は「蕎麦アレルギー」の生徒さんでした。夏場に結構「流水蕎麦」がメニューに組まれており、その都度、蕎麦を触った手袋は捨てるなど、かなり緊張感をもって対応しました。

蕎麦は命取りになるからです。そのものを食べなくても、蕎麦を触った手袋で替わりの「うどん」に触ってしまうとそれだけでも成分が混入する恐れがあるからです。

2人の食物アレルギーを見ていて、本人の我がままなどでは無い事なのに、気を使わせて申し訳ないという姿勢が痛々しいものに移りました。

ただの外食であれば当人が気を付ける自由がありますが、「給食」というのは全体に合わせねばならない事なので、食物アレルギーだけではなく、マイノリティーという事の理不尽さに胸が痛みました。